団塊の世代が75歳を迎え、医療・介護需要が大幅に増えるとされる「2025年」に向けて、地域包括ケアシステムの構築が進められています。高齢になったり、障害をもっても、できるだけ住み慣れた自宅で暮らしていけるようなシステムが求められています。
一方で、自宅で療養しているときに、急に体調が悪くなったり、医療的なケアが必要になる場合があります。「地域包括ケア病棟」は、このような患者さんの受け入れを目的として、2014年に新設されました。
地域包括ケア病棟の4つの機能
- ①急性期病院等からの患者さんの受け入れ(ポスト・アキュート)
- 脳卒中や心筋梗塞、がんなどで手術などの治療を受けた方に対する継続治療、リハビリなど。
- ②在宅や介護施設で療養されている方の緊急時の受け入れ(サブ・アキュート)
- 肺炎や骨折などの急性疾患治療や、医療依存度の高い方のレスパイトケアや、医療必要度の高い方のレスパイト、がん緩和ケアの受け入れ。
- ③在宅・生活復帰のための支援
- 在宅復帰に向けて、リハビリや摂食機能療法、口腔ケア、栄養指導、服薬指導、退院支援などを多職種で支援。
- ④その他の受け入れ
-
抗がん剤治療、糖尿病の教育入院など。
当院の地域包括ケア病棟では、当院を受診された患者さん以外にも、かかりつけ医の先生からご紹介をいただいた患者さんの受け入れを行っています。