認知症は早期鑑別が大切
認知症は早期の鑑別診断が大切です。次のような疾患の場合、認知障害が出現します。
- 症状突然発症した場合
- 脳梗塞・脳出血・慢性硬膜下血腫などが原因になっていることが多く迅速な診断・治療が必要です。
- 症状やや急速に発症・進行した場合
- 腫瘍や感染症が原因の場合もあり、早期の診断・治療が必要です。
- 症状穏やかに発症
- 最も多くみられるのが「アルツハイマー病」です。また、「レビー小体型認知症」「前頭側頭葉変性症」「特発性正常圧水頭症」「血管性認知症」の場合もあります。
臨床経験豊富な各専門医と検査(頭部MRI、VSRAD等)による早期鑑別
脳神経センター大田記念病院では、症状の経過に合わせて
① 脳神経系の専門医による評価
② 頭部MRIやCTによる画像診断、心理検査による認知症評価
を行い、適切な認知症の検査と評価を行います。
これらの結果は、ご紹介いただいた「かかりつけ医」の先生へ返信させていただきます。
- VSRADとは
- 認知症は早期鑑別が大切
- 当院のシステム
早期アルツハイマー型認知症診断支援システム「VSRAD」
MRI画像をコンピューターで自動解析します。
検査を受けられた患者さんの脳と正常脳とを比較し、海馬傍回の萎縮の程度についての統計値(Z-score)を算出します。
(Z-score:2以上で5%の危険率での統計学的有意差となります)
視覚的評価に比べて、客観性・再現性・定量性に優れています。
- 経過観察に有用性が高い
- Z-scoreは症状(MMSE)とある程度相関し、進行度の指標となります。また再現性が良好であり、特定の患者さんの経過観察に有用性が高いと言えます。
- 対象外
- 脳疾患既往がある場合などは、正しく解析が行えない場合があります。
脳神経疾患専門病院ならではの、高度で迅速な急性期医療
認知症では早期の鑑別診断が大切です。
次のような疾患の場合、認知障害が出現します。
- 突然発症の認知症
- 脳出血・脳梗塞・慢性硬膜下血腫などが原因になっていることが多く迅速な診断・治療が必要です。
- やや急速に発症・進行
- 腫瘍:悪性リンパ腫・膠芽腫・転移性腫瘍・ 感染症:プリオン病(Creutzfeldt-Jakob病)・神経梅毒
- やや急速に発症・進行
- 変性疾患:アルツハイマー病・レビー小体型認知症・前頭側頭葉変性症・特発性正常圧水頭症・血管性認知症
脳血管障害による認知症(脳梗塞・脳出血など)など迅速な治療が必要な場合、また手術での改善が期待できる特発性正常圧水頭症(iNPH)などの場合は、今後の治療について紹介元の先生にご連絡し、ご相談させていただきます。
脳神経センター大田記念病院のシステム
- FAXにてお申込みください
- 「診療予約票」をご記入の上、地域医療連携室直通FAX(084-928-2769)へFAXください。
- 脳神経内科医の外来予約と、MRI等の検査予約の調整を行います
- お待ちいただく時間の短縮になります。
- 診察予約票をFAXで返信いたします
- お手数ですが、完成後、診療情報提供書(紹介状:貴院書式のもの)をFAXください。
- 当院ご受診後、結果を返信でご報告いたします
- 引き続き、貴院でのご加療をお願いいたします。
診療のながれ
- 1かかりつけ医のある方
- 2ものわすれの専門外来は、「かかりつけ医」の先生からのご紹介を基本としています。
- 診察を希望される方は、かかりつけ医の先生へご相談ください。かかりつけ医の先生が、当院の地域医療連携室まで連絡を入れ、予約をとってくださいます。
- 1かかりつけ医のいらっしゃらない方
- 2かかりつけ医がいらっしゃらない方は、当院新患外来(受付:平日(月~金)8時30分~10時30分、13時30分~16時00分)を受診してください。