『ガンマナイフIcon(アイコン)』稼動開始
当院では、2009年に広島県東部で初めてガンマナイフ装置を導入しました。
2021年5月より、 『ガンマナイフIcon(アイコン)』に更新しました。
従来のフレームで頭部を固定する治療方法に加え、専用のマスクで頭を固定する方法による治療が可能となり、高齢者にもより負担が少なく、短期間での複数回照射が可能になりました。
『Icon(アイコン)』の特長
マスク固定システムの導入
従来のフレームベースの固定システムに加え、ガンマナイフでは初めてのマスクシステムを導入。これにより、フレーム装着時の疼痛を回避することが可能です。

照射位置を自動補正、より正確な照射を実現
照射位置を患者さんの位置に合わせ自動補正するシステム(コーンビームCT)を搭載。コーンビームCTで実際の治療位置における頭部画像を取得し、治療前に立てた計画をCT画像に合わせ込む形で補正、正確な照射を実現します。

体の動きをチェック、瞬時に照射を停止
照射中は、患者さんの頭部位置を正確に捉え、赤外線を利用し、リアルタイムでモニタリングするシステム(リアルタイムHDモーションマネージメントシステム)により、患者さんの動きを監視。設定範囲を超えて動いた場合、照射を停止、正常組織への照射を防ぎます。

治療適応範用の拡大
新導入のマスクシステムにより、今まで治療が難しかった比較的大きな腫瘍や、脳の機能障害をきたしやすい部位の病巣や視神経などリスクの高い部位に、分割照射でより安全に治療ができるようになりました。治療の範囲が広がっただけでなく、より良い治療効果も期待できます。

患者さんひとりひとりに合った治療が可能になってきたことが大きなメリットと言えます。
※頭部固定方法について、患者さんの症状に応じ、担当医が治療に最適な方法を選択します。そのため、従来のフレームベースの固定で治療する場合もあります。