よくあるご質問
- ガンマナイフとはどのような治療ですか?
- ガンマナイフは192本の細いビーム(放射線)を虫めがねの焦点のように病巣に集中的に照射し治療するものです。たとえば脳腫瘍なら、がん細胞を死滅させたり、細胞の生育を抑制させます。
照射の際、貫通する頭皮・骨・脳組織・血管などの病巣周囲の正常組織への影響は少なく、治療計画はコンピューターにより作成されます。線源と病巣が固定されているので高い位置精度が得られる治療です。 - ガンマナイフ治療の対象となる病気は何ですか。
- ・前庭神経鞘腫(聴神経鞘腫)
・髄膜腫
・下垂体腺腫
・脳動静脈奇形
・三叉神経痛
・転移性脳腫瘍(肺がんや乳がんなどが脳に転移したもの)
・硬膜動静脈瘻 - 治療は痛くないですか?
- 当院でのガンマナイフ治療は、頭をフレームで固定する方法と、マスクで固定する方法のいずれかで行っています。 しっかりと頭を固定するため、 痛みを心配される方がいます。
特にフレームで固定する方法の場合、痛みの心配をされる方がいますが、当院では鎮静剤と局所麻酔を使い、患者さんが痛みを感じることなく固定を行っています。フレームを外すときも鎮静剤と内服薬を使っています。
ガンマ線を当てることによる痛みはありませんが、治療中の姿勢、首や背中、腰に負担がかからないよう工夫しております。 - ガンマナイフ治療によって髪の毛が抜けるのでしょうか?
- 一般的な放射線治療のように、頭部全てが脱毛することはないですが、脳表に病変があれば部分的な脱毛が見られることがあるかもしれません。しかし、数ヵ月後には、再び髪の毛が生えてきますので心配ありません。
- ガンマナイフ治療の副作用はありますか?
- 病気によって、または、大きさ部位によって副作用は異なります。治療のご相談をいただいたときに、副作用について詳しく説明いたします。副作用が起こる可能性が極めて低く、治療によって得られる効果が大きいと考えられる患者さんに、ガンマナイフ治療をおすすめしています。
- ガンマナイフ治療の日数は?
- 当院では、2泊3日での入院治療をお願いしております。
1日目(入院・術前検査) → 2日目(治療) → 3日目(退院) - 治療時間はどのくらいかかるのですか?
- 患者さんの治療部位や腫瘍の大きさ・個数により異なります。詳しい照射時間は治療計画が出来上がったのちに、お伝えします。
- ガンマナイフ治療時の入院に付き添いは必要ですか?
- 入院日・治療日・退院日にご家族の付き添いをお願いしております。
付添いをされるご家族の方への駐車場のご案内
●3日間当院へ自家用車で通われ、付き添いをされる場合、当院駐車場をご利用で入院日および退院日は、6時間まで料金100円でご利用いただけます。
●遠方からお越しの場合、近隣の宿泊施設をご案内させていただきます。入院日・退院日に患者さんを送迎される方のお車
平日の診療時間内、1台に限り、6時間まで100円
診療時間外・休日の入退院で「事前予約のある方」は1台に限り、6時間まで100円
お帰りの際に、外来会計の係員に駐車券を提示してください。割引いたします。※詳細については、脳神経センター大田記念病院ホームページ内「入院案内」をご参照ください。
- 費用はどのくらいかかるのですか?
- 治療は健康保険の適用となっており、診察、入院、治療、検査費用などを合わせて約60万円かかります。腫瘍の個数や大きさなどによって、請求額が変わることはありません。
一般的な健康保険の場合、69歳までの方は自己負担額3割(約20万円)となります。実際には高額療養費制度があり、自己負担額は、所得や年齢により、低く抑えられる方もおられます。医療費については、遠慮なくお尋ねください。
なお、お支払い方法は、現金払い、クレジットカード、デビットカードからお選びいただけます。 - 治療後の定期的な検査について教えてください
- 遠方で通院が難しい患者さんには、紹介元病院での定期検査をお願いすることがあります。定期検査の結果を当院まで送っていただき、紹介元の医師にご協力を得て、経過を診させていただきます。