外来リハビリテーションのご案内
当院の外来リハビリテーションについて
脳神経センター大田記念病院では、急性期から回復期・外来まで一貫してリハビリテーション医療を提供しています。
外来リハビリテーションでは、脳卒中後の後遺症、神経難病、運動器疾患を中心に、専門スタッフが個別性の高いリハビリテーションを提供します。
歩行や上肢機能、日常生活動作に関する問題だけでなく、失語症や高次脳機能障害、運転再開、職場復帰支援などにも幅広く対応しています。
急性期・回復期で蓄積してきた評価技術と先進機器の活用により、在宅生活の改善、社会復帰、生活の質の向上をサポートします。
診療日時
■ リハビリテーション科 外来診察
診察日:月曜日~金曜日
受付時間:9:00~16:30
※外来リハビリ開始には、リハビリテーション科医師の診察が必要です。
■ 外来リハビリ(理学療法・作業療法・言語聴覚療法)
月曜日~金曜日:終日実施
土曜日:午前中のみ
対象となる主な疾患
脳卒中後の麻痺・歩行障害・上肢機能障害
失語症・高次脳機能障害
神経難病(パーキンソン病、ALSほか)
整形外科疾患(関節疾患の術後など)
患者さんの症状や状態に応じて、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がチームで対応します。
当院の特色:先進機器を活用したリハビリテーション
当院では従来の徒手療法・運動療法に加え、科学的根拠に基づき以下のような最新機器・治療を組み合わせ、より効果的な機能改善を目指します。
・ドライブシミュレーター(自動車運転再開に向けた評価・訓練)
・rTMS(反復経頭蓋磁気刺激療法)との併用リハビリ
・ボツリヌス療法(痙縮治療)
・拡散型圧力波治療(RSW)
・RE-Gait®(歩行支援ロボット)
・NESS L300 Go®(機能的電気刺激装置)
歩行能力の改善、上肢機能訓練、痙縮治療、疼痛管理など、患者さん一人ひとりのニーズに応じて治療を選択しています。
運転再開支援(自動車運転支援)
脳卒中や頭部外傷のあとに運転を再開されたい方、または視野障害・注意障害・記憶障害・高次脳機能障害・片麻痺などがあり、運転への影響が心配な方を対象に、「安全に運転できるかどうか」を評価・支援するプログラムを行っています。
ドライビングシミュレーターを用いた評価・訓練
当院では、運転支援の中心としてドライビングシミュレーターを用いています。
実際の道路環境に近い映像の中でハンドル・アクセル・ブレーキ操作を行いながら、次のような項目を詳しく評価します。
・運転反応検査
単色ランプや複数色のランプに対して、アクセル・ブレーキ・ハンドル操作を行い、「反応時間」「正確さ」「操作のタイミング」を数値として測定します。
・注意分配・複数作業検査
複数の課題に同時に対応できるかを評価し、高次脳機能障害による「見落とし」や「判断の遅れ」がないかを確認します。
・危険予測・環境別走行体験
雨天・夜間・霧などの条件や、飛び出し・歩行者・対向車などの場面を再現し、危険に気づくタイミングや回避行動をチェックします。
これらの結果は、年代別のランク評価やチャート(グラフ)として表示され、ご本人・ご家族と一緒に「現在の運転能力」「得意な点・苦手な点」を見える化して共有します。
必要に応じて、注意機能や反応のトレーニングとしてシミュレーター訓練を繰り返し行うことで、運転再開に向けた準備や、今後の方針決定に役立てています。
(ドライビングシミュレーターでの評価結果やその他の検査結果を総合し、医師が診断書を作成したうえで、最終的な運転の可否判断は公安委員会で行われます。)
◆ RE-Gait®(短下肢装具型歩行支援ロボット)
歩行周期に合わせて足関節の底屈・背屈をモーターで補助し、歩行パターン改善を促す装置です。
足底の感圧センサーにより歩行位相を判別し、適切なタイミングで歩行をアシストします。
◆ RE-Gaitの効果
歩行中の蹴り出しが改善
足を振り出す際の膝関節屈曲が増大
つま先クリアランスの向上 によりつまずき防止
歩幅拡大、前方推進力の向上など、歩行全体の改善
◆ 当院での知見
痙縮が強い場合、歩行補助機器のセンサーがうまく機能しないことがあります。そのため当院では、ボツリヌス療法で筋緊張をコントロールした上で、電気刺激療法を組み合わせる介入も行っています。
◆ NESS L300 Go®(機能的電気刺激装置)
足関節背屈に関わる筋(総腓骨神経・前脛骨筋など)へ、歩行周期に合わせた電気刺激を行う装置です。麻痺側の足が持ち上がりにくい患者さんの歩行をサポートします。
◆ 主な効果
過度な筋緊張(過活動)の改善
足部の外反・背屈の誘発による歩行の安定
歩行速度の向上
当院の症例比較では、内反や足部の筋緊張に課題がある症例に有効でした。
外来リハビリを受けるためには
◆ 介護保険をお持ちの方(重要)
制度上の制約により、介護保険をご利用中の方は、当院での外来(医療保険)リハビリは利用できません。
◆ 当院がかかりつけの場合
主治医にご相談ください。
◆ 他院にかかりつけの場合
紹介状(診療情報提供書)が必要となります。かかりつけ医にご相談ください。
お問い合わせ
外来リハビリテーションに関するご相談や予約は、お気軽に当院までお問い合わせください。
当院でのリハビリをご希望の方で介護保険の認定をお持ちの方へ
介護保険の認定をお持ちの方は、医療保険でのいわゆる「外来リハビリ」が受けられない場合があります。そういった場合でも当院では次のような方法でリハビリができます。
通所リハビリテーション(フィットネスコース)
当院の通所リハビリテーションでは、ケアやリハビリを目的とした一日コースのほかに、比較的介護度の低い方を対象にした**「フィットネスコース」**を設けています。
当院に併設したフィットネススペースで、リハビリ療法士や運動指導士の指導を受けながら、安全に運動を続けていただくことができます。
体力の維持・向上、転倒予防、生活習慣病の予防など、健康づくりを目的とした方にもご利用いただけます。
介護保険を使わず自費でのご利用も可能です。
短期入院リハビリテーション(地域包括ケア病棟)
当院では、在宅で生活されており、食事・トイレ・着替えなどの基本的な生活動作(ADL)が概ね自立している方を対象に、短期間で集中的なリハビリテーションを提供しています。
地域包括ケア病棟に入院し、1回40分のリハビリを1日2回理学療法・作業療法・言語聴覚療法のいずれも組み合わせながら実施します。
どの療法が必要かは、医師が状態に応じて判断し、患者さんと相談しながら決定します。
・ボツリヌス療法との併用による痙縮(こわばり)の改善
・rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)と併用したリハビリ
・RE-Gait® や NESS L300 Go® などを用いた歩行リハビリ
・運転再開支援(ドライビングシミュレーター評価など)